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横浜・港の見える丘公園内にある、大佛次郎記念館の最新情報


by 大佛次郎記念館
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「これぞ!大佛歌舞伎」ご案内②

現在開催中の「これぞ!大佛歌舞伎」は、
9月5日までの会期ですが、
毎月展示替えをしています。

本日、8月3日(火)からは、第4期が始まります!

今回は、「若き日の信長」関連資料から、
現在展示中の資料を、
ほんの一部ですが、ご紹介します。


~「若き日の信長」あらすじ~

父の三回忌法要に欠席し、子どもたちと戯れながら現れた信長は、

覚円を今川義元の間者と見抜き追い払った。

しかし法事の後、忠臣である平手中務は、

信長の放埓を諫める為自害する。

今川義元の軍勢が領内に攻め込むなか、

籠城を主張する家臣を前に信長は苦悩の色が隠せない。

藤吉郎の用意した一人酒に、中務を想う信長は、

やがて桶狭間に攻め込む心を決めたのだった。



資料紹介①
【創作覚え書】

原稿を書く前の、構想メモにあたるものです。
「これぞ!大佛歌舞伎」ご案内②_b0134195_20392176.jpg

現在、ラストシーンである第3幕(清洲城内、能舞台)部分を展示中。

海老蔵演ずる信長が、夕立と雷鳴の中、
人間五十年、化天のうちをくらぶれば夢まぼろしの如くなり~
と、「敦盛」の一節を謡い、

「押して出よう、敵の本陣は、桶狭間か田楽狭間か?」
と、出陣を表明する迫力の場面です。

創作覚え書には、
弥生(清洲城に人質として来ている娘。信長を慕っている)を、
〈梅幸〉と役者名で書いてあります。



資料紹介②
【舞台装置図】

歌舞伎の美しい舞台美術。

「若き日の信長」の舞台装置図は、
岐阜県大垣市出身の日本画家、
守屋多々志画伯が描きました。
「これぞ!大佛歌舞伎」ご案内②_b0134195_16293682.jpg
場面は、上でもご紹介した第3幕の清洲城内。
海老蔵演じる信長が「敦盛」を舞います。

出陣の宣言に、
庭には鎧武者が、
部屋の奥からは女中たちが大勢集まり、
信長が舞い終わるのを待ちます。

信長が雷鳴のなか舞い続け、幕に・・・。
迫力のクライマックスです。


資料紹介③
【書抜(かきぬき)】

「書抜」とは、
脚本からその役の台詞だけを抜き出したもの。

座付の狂言作者
(上演脚本の整理、稽古、舞台の進行など全般を行う)
が記し、役者ごとに配られたそうです。
「これぞ!大佛歌舞伎」ご案内②_b0134195_20464270.jpg
展示は、
御当代の中村芝翫よりご寄贈いただいた、
七代目中村福助(のちの七代目芝翫)のための、
1956年(昭和31) 公演の「若き日の信長」書抜です。

初演では七代目尾上梅幸が演じた山口左馬助娘・弥生を、
七代目中村福助が演じました。

弥生の台詞のみが筆で書かれています。


歌舞伎の舞台を支える、
いろいろな方々のお仕事が垣間見えますね!

✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿

さて、他にもご紹介したい資料はまだまだありますが、本日はここまで。

「若き日の信長」のほか、
大佛次郎の主要な戯曲は、
当館閲覧室で読むことができます。

歌舞伎にまつわる大佛次郎のエッセイを収録した、
「歌舞伎エッセイ集」も販売中です。
詳細はこちら。



是非、合わせてご覧ください!!


by ojmm | 2021-08-03 14:06 | 展示