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横浜・港の見える丘公園内にある、大佛次郎記念館の最新情報
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「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京
「大佛次郎と住まいをめぐるヒストリー 鎌倉そして横浜」展

展示紹介、第二回目です。

メイン展示は2階ギャラリーからスタートします。

【第1章 大佛次郎 住まいの履歴書】

①生まれ故郷・横浜

  写真:横浜の生家で、家族と
「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_20192360.jpg




















大佛次郎(本名・野尻清彦のじり きよひこ)は、

1897年(明治30)、横浜市英町十番地(現在の横浜市中区英町八番地)に

五人兄弟の末っ子として生まれました。

  写真:生家の近く、「赤門」と呼ばれた東福寺(写真は現在)。
「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_20204547.jpg



















家から東福寺の途中には、吉川英治の清水町一番地の家もありました。
「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_13443965.jpg















英治少年と清彦少年は、きっとすれ違っていたのでは?



②青春時代・東京

小学校一年生で転校して東京へ。

以後、大学卒業までの多感な時代を東京で過ごします。

早稲田大学に通う長兄・正英(のちの野尻抱影)の影響や、

古本屋通い・図書館通いで本に親しみました。

◇◇◇〇◇◇◇〇◇◇◇


東京での大佛次郎の転居歴をざっと見てみましょう。


①☆牛込区東五軒町十番地 
 (現在の新宿区東五軒町。神楽坂駅付近。
  明治38年、4月に新設されたばかりの新宿区立津久戸小学校に転校。)
②☆芝区白金三光町十三番地
 (現在の港区高輪、白金付近。
  単身赴任していた父が日本郵船を定年退職し、初めて一緒に暮らす。)

③☆芝区四ノ橋近く

 (白金三光町の家の近く、現在の港区南麻布付近。兄夫婦の借家。)

 (明治43年、旧制一中に入学。)

④☆本郷区向ヶ丘

  (現在の文京区本郷向丘。

  大正4年9月、第一高等学校仏法科に入学。一高の寄宿寮に入る。)

⑤☆神田区北神保町十三番地

 (一高3年生、大正6年秋より寮から出て、青年たち三人で下宿生活を始める。)

 (大正79月、東京帝大の政治科に進む。)

 (大正10年、学生結婚。)

⑥☆井の頭公園の門前の家(大正10年6月、東京帝大卒業。)

⑦☆豊多摩郡淀橋町柏木(同年10月、青柳瑞穂宅。)

 (柏木地区は現在の新宿区西部にあり、大正時代は田畑の広がる農村だった。)


◇◇◇〇◇◇◇〇◇◇◇


お次は写真ギャラリーです。

  写真:①牛込時代、小学校1年生の清彦 1905年(明治38)
「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_13464977.png
























「何となく私の周囲に、正体はまだ不明だが、文芸だの小説だの言う言葉が聞こえた。」  


  写真:②白金三光町の家の門前にて 
      小学校6年生の清彦(中央)と兄たち  
      1909年(明治42
「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_14050521.png
































私の家は三光坂の下、四ノ橋に近い裏路地にあった…」
「…矢島牛乳店の小さい牧場が町の中にあって、牧夫が乳をしぼっていた。


  写真:④一高寄宿寮の寝室
「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_14553823.jpg


















「全国各地方から集まった十二人が、順に入って来て対面し、
 寝室は二階で、朝夕を共にすることになった。」


……私は大学に三カ年籍をおいていて、教室に入ったのは、三十日ぐらいであろう。」


  写真:友人たちと結成した劇団
    「テアトル・デ・ビジュー(宝玉劇場)」 大正8
「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_15484441.jpg

















新劇活動のなかで、女優の吾妻光(本名・原田登里、のちの酉子夫人)と出会います。


酉子夫人はメーテルリンクの「青い鳥」で光の精を演じていて、


清彦青年はその稽古を見に来ていました。


ちなみにチルチルはまだ女学生だった水谷八重子、


ミチルがおさげの小学生だった夏川静江。さすが新劇の揺籃期ですね。



  写真⑤:新婚時代、北神保町の下宿にて。

「住まいをめぐるヒストリー」展 ご紹介②横浜~東京_b0134195_15501312.png



















1921年(大正10)、2人は周囲の反対を押し切り、学生結婚します。

「卒業より前に、井の頭の公園の門前のくぬぎ林の中に、……三間ばかりの小さい家に入った。

 家財は、粗末な茶箪笥とチャブ台に、茶碗と箸だけで一切である。

 ……二十五歳であった。」



このあと、鎌倉に教職を得て夫妻で移住します。


◇◇◇〇◇◇◇〇◇◇◇


さて、長くなってしまったので、今回はここまで。

次回は、鎌倉借家時代~~鎌倉雪ノ下~~ホテル・ニューグランド~~をたどる予定です!



by ojmm | 2020-12-22 11:35 | トピックス
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大佛次郎記念館のご案内
【開館時間】
4-9月 
10:00~17:30
(入館は17:00まで)
10-3月 
10:00~17:00
(入館は16:30まで)

【観覧料】
大人 200円
中学生以下 無料

※20名様以上の団体料金
大人 150円

※毎月23日(市民読書の日)と、第2・第4土曜日は高校生以下無料
※横浜市在住の65歳以上の方 100円(濱ともカード等をご提示ください)
※障がい者手帳をお持ちの方とお付添の方1名 無料

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