耳で楽しむ大佛次郎エッセイ「しらふじ」(朗読:大佛五郎)
昨年秋開催したテーマ展示Ⅱ「花と語らう~大佛次郎の花ごよみ」展の様子です。
大佛次郎が「古くからの友人」に例えるくらい大切な存在だった草花。
その愛情を、たっぷり感じられるエッセイばかりを選りすぐり、展示で紹介しました。
展示会場では、ORコードを読み取ると朗読を聞ける仕掛けがありました。
最晩年の大佛次郎は、がんを患い築地の国立がんセンターに入院していました。「つきじの記」は、その病床での日記です。昭和48年4月25日亡くなる5日前の病床で、見ることの叶わない庭の白藤を想う大佛次郎です。
もうひとつは、「藤の花と猫」(「新女苑」昭和14年6月)、徳間文庫『 猫のいる日々』に所収されています。