3月11日まで開催中のテーマ展示「大佛次郎から兄・野尻抱影へ―101通の手紙」 では、当館所蔵の抱影あて書簡全101通(うち初公開97通)を4期に分け、すべて展示しています。
12月13日から始まった第2期では、昭和45年1月2日付けの7枚にわたる書簡(おさらぎ選書第19集掲載No.77)を展示中です。
新年の挨拶から始まり、「大晦日の夜は酉子とニュウグランドへ行き元町南京町を歩き八百屋物を買って帰りました」と、夫人と共に横浜で過ごした年末の様子が記されています。新年を迎え執筆や芝居などへの変わらぬ意欲がつづられるとともに、年配者の活躍を知らせるなど傘寿を越えた兄への心遣いが伝わる手紙です。
また、「ウィスキーの水割りを二〇杯はのみ人前ではきちんとしてゐます」と、酒豪ならではの決意がユーモラスに書かれています。
(写真:書簡No.77の2枚目)
◆展示の概要は
こちら
第1期:11月16日(水)~12月11日(日)
第2期:12月13日(火)~1月15日(日)
第3期:1月17日(火)~2月12日(日)
第4期:2月14日(火)~3月11日(日)
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