大佛次郎の少年小説や童話をテーマに、スライド上映と作品朗読を織り交ぜて開催します。(写真は「角兵衛獅子-少年のための鞍馬天狗」執筆の頃の大佛次郎)
◆日時 11月28日(土) 14時~16時30分
(開場13時30分)
◆会場
横浜美術館レクチャーホール
(みなとみらい線「みなとみらい駅」美術館口から徒歩3分、JR・市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩10分)
※会場は大佛次郎記念館ではありませんので、ご注意ください。
◆参加費 500円(資料代)
※当日先着200名様。直接会場へお越しください。
◆プログラム
Ⅰ 講演『角兵衛獅子』杉作のゆくえ~大佛次郎の少年小説~
講師:相川美恵子(大垣女子短期大学非常勤講師・大佛次郎研究会会員)
大佛次郎は戦前戦中、中断することなく少年小説を書き続けた。同時期の他の少年ものが、痛々しいほどに翼賛的であったのに、大佛の作品は別のみちすじを作っていたように思われる。相川氏は、「花丸・小鳥丸」(1939年)、「働く雪ちゃん(1941年)を読み解き、〈別のみちすじ〉のありようを明らかにする。
Ⅱ 朗読とスライド絵(朝倉摂) 大佛次郎作「スイッチョねこ」
朗読:原田静
1946年に書かれたこの童話は「書いたものでなく生まれたもの」と言っているように、作者自身が最も愛したものである。1971年、朝倉 摂の絵により絵本化され好評を博した。朗読とスライド絵でねこと大佛の会話をたのしもう。
Ⅲ講演 スティーヴンスン・吉田松陰・大佛次郎
講師:よしだみどり(ノンフィクション作家・元日本テレビこども番組司会)
誰もがわくわくして読む『宝島』。その作者スティーヴンスンが、世界初のヨシダトラジロウの伝記を書いていた。英国の文豪に「松蔭伝」を書かせたものは何か? 一方、大佛は兄・野尻抱影との共同作業で昭和初期『宝島』を翻訳し、敗戦直後、自らの筆でダイジェスト版をつくり、スティーヴンスンへの関心を持続させていた。そして吉田松陰を鮮烈に刻む三者の奇縁ともいえるつながりについて明らかにする。
◆主催
大佛次郎研究会
◆お問合せ 大佛次郎記念館 TEL045-622-5002
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